ターンオーバーの本当の周期知ってますか?計算法があるんです!【30代は28日じゃない】
ターンオーバーの周期は28日と一般的に言われていますが、
これは20歳前後の若くてピチピチのトラブルのないお肌を基準にした数字。
加齢によってこの数字が大きくなっていくことは案外知られてないですよね?
大丈夫です!
わかりやすく説明します。
目次
ターンオーバーってどんな現象なの?基本的な知識をおさらい
ターンオーバーとは、
古い肌(皮膚)が排出されて、新しいものに生まれ変わっていくサイクルの事です。
「新陳代謝(しんちんたいしゃ)」という言葉の方が馴染んでる人も多いかも。
肌はたくさん層から成り立っている
お肌は大きく分けて表皮と真皮の二つの層からなっています。
表皮を更に細かく見ると、4つの層に分けられます。
- 角質層(かくしつそう)
- 顆粒層(かりゅうそう)
- 有棘層(ゆうきょくそう)
- 基底層(きていそう)
表皮の役割は、「肌の水分が蒸発しないように保ち、外部の刺激から守る」事です。
ターンオーバーの仕組み(プロセス)
肌細胞は基底層で生まれ、血管から栄養を吸収して育っていき、
基底層→有棘層→顆粒層を得て時間をかけて少しずつ上に上がっていきます。
最後にたどり着くのが角質層。
角質層とは死んだ細胞の集まりです
表皮の一番上の層が角質層で、
角質層は「すでに死んでいる細胞」の集合体です。
角質層の厚みはわずか0.02mm。(食品用のラップくらいの厚さ)
角質層はお肌を守るバリアとして機能するので、
この細胞が生きていると「痛くてたまらない」なんてことになりますので、
「死んだ細胞の集まり?気持ち悪い…」と思う必要はありません。
角質層は役割を終えたら最後には垢としてはがれ落ちます。
肌細胞が真皮で生まれて役割を果たし、はがれ落ちる一連の流れのことを
ターンオーバー(新陳代謝)と言います。
ターンオーバーの質によって「肌の角質の質」が決まり、
透明感のある“美肌”になれるか
ニキビなどの肌トラブルやゴワゴワした手触りにお肌になるかの分かれ道に。
ターンオーバー周期の計算方法
ターンオーバーの周期の目安は
「自分の年齢×1.5(〜2.0)」だと言われています。
※かかりつけの皮膚科の先生がおっしゃっていました。
(もちろん個人差があります)
30代のターンオーバーの周期は40日以上
つまり、
- 10代→20日前後…そりゃ、傷も早く治るよね
- 20代→28日前後…化粧品の取扱説明書とかでも基本とされている日数。
- 30代→40日前後…え?20代より10日も遅く…
- 40代→55日前後…思った以上にヤバい
- 50代→75日前後…そりゃいつまでも傷跡やシミが薄くならないはずだね…
- 60代→100日前後…
…というか、
30代以降のターンオーバーの周期って思っていた以上に長くないですか?
35歳だと52.5日?!!!
(※何度も言いますが、あくまで目安です)
…正直、結構ショックを受けました…(^-^;
真皮はターンオーバーをしない
真皮は「お肌のハリや弾力を保つ」ために
コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを作り出す部分です。
真皮はターンオーバーが始まる基底層よりも下の部分なので、肌の再生はしてくれないんです。
つまり、
真皮を傷つけてしまうと、傷痕が消えずに残ってしまう可能性が高いという事。
小さい頃からずっと消えない傷は真皮にダメージを受けているわけです。
真皮を傷つけないためにも、表皮がきちんとターンオーバーをしてくれて
バリア機能を働かせてくれる必要があります。
ターンオーバーが遅いとお肌にどんな影響があるの?
ターンオーバーが遅いと、
お肌のトラブルがなかなか解決しないと言われています。
⇒肌荒れやニキビが治りにくい…!!
更に、
ターンオーバーが遅いと役割を果たしてはがれ落ちるべき
古い角質がはがれ落ちずに肌の表面にくっついたままの状態で留まり続けてしまいます。
これを「角質肥厚」または「角層肥厚」といいます。
角質肥厚状態になると、
お肌がゴワゴワと分厚い状態になって
見た目が悪くなるだけでなくスキンケアがしづらくなったり…。
本来ターンオーバーで排出されるはずのメラニン色素がお肌に残り続けてしまうため、
肌がくすんで見えるようになる場合も…。
ちなみに「ターンオーバーが遅い」というのは、
ターンオーバー全体のスピードのことではなく、
角質層に到達してからの入れ替わりスピードが遅くなるとイメージすると理解しやすいです。
ターンオーバーのサイクルは速すぎてもお肌のトラブルに
じゃあ、ターンオーバーが(年齢の平均よりも)早ければ早いほど良いの?と思うかもですが、
それも違います。
ターンオーバーが早過ぎると、まだ出来上がっていない未熟な細胞が角質層に現れてしまったり、
角質幹細胞資質であるセラミドが十分に作られないで、
- 保水、保湿機能をじゅうぶんに持っていない
- 外からの刺激からお肌を守る力がない
⇒肌のバリア機能が低下してしまいます!
以前、銀座のファンケルスクエアに行ってお肌を色々見てもらった時に言われたんです…。
「洗顔で擦り過ぎているためにターンオーバーが早くなって良くないですね」
ターンオーバーが速いと未熟な角質(まだ死んでいない肌細胞)が表面に出てきて、
乾燥しやすくなるなど肌荒れの原因になったりするそうです。
「たっぷり泡でやさしく洗顔」って言われ過ぎて、正直ちょっとウザいなと思ってたのですが、
ターンオーバーが速くなりすぎない=お肌を痛めないためには
大事なことなんだなと反省しました…。
最近は泡立てなくてもモコモコの泡になる洗顔料が色々出ているので本当にありがたいです!
ターンオーバーを正常化するケアはどうやったらいいの?
ターンオーバー速すぎず遅すぎず整えるケアを行うのが美肌への近道です。
まず、
古い角質をいつまでも肌にくっつけておくことが一番よくないので、
それを取り除くケアを行います。
- ピーリング剤を使う
- ふき取り化粧水を使う
それからお肌のターンオーバーを促進させる美容成分をお肌に与えていけば効率が良いです。
お肌に優しいピーリング剤を使う
昔よくピーリング剤でトラブルを耳にしましたが、
これは「日本人はAHA(酸)の強いピーリング剤でトラブルになりやすい肌質」だったからです。
そのイメージが強く残っていて、
ピーリング=お肌を痛めると認識している人が多いみたいです。(私もそうでした)
今現在、市販されているピーリング剤は
日本人のお肌の性質を考えて作られている優しいものなので大丈夫です。
お肌に優しいふき取り化粧水を使う
洗顔の後、化粧水の前にコットンにふき取り化粧水をたっぷりしみこませて
やさしくふき取ります。
ふき取り化粧水はドラッグストアや楽天、Amazonなどでも色々売ってますが、
わたしはふき取り化粧水は質の良いものを使うことにしています。
(むしろ化粧水より高いもの使ってます)
これとか高須恵津子先生プロデュースのドクターズコスメでお肌にも優しいです。
ピーリングジェルかふき取り化粧水かその時の気分で使い分けています。(笑)
大事なのはケアを継続させることですからね。
ターンオーバーを促進する成分を肌に与える
古い角質を取り去った後にたっぷり美容成分をお肌に入れてあげます。
ターンオーバー促進効果がある成分として有名なのは
プラセンタエキスです。
プラセンタエキスは哺乳類(馬や豚)の胎盤から抽出された成分で、
- 保湿ケア
- お肌のターンオーバー促進ケア
- お肌の透明感アップ
- エイジングアケア※
などなどマルチな美容成分です。
赤ちゃんを育む胎盤から作られているので、
お肌もスクスクと育ててくれるのでは!とのこと。
エイジングケア※=年齢肌に合ったスキンケアのこと
これなんか、コスパがよくて使いやすいおススメのプラセンタ美容液です。
プラセンタ原液美容液の独特“こうばしい香り”が控え目で気にならずに使えます。
プラスチック容器で旅行先などにも持っていきやすいところもお気に入りです。
ターンオーバーの周期を考えて化粧品は最低3ヶ月使った方が良い
30代のターンオーバーの周期は28日ではなくもっと長いことがわかりました。
つまり、
新しい化粧品を使い始めた時などに
「…変化が無い、すぐに効き目が無い…」と直ぐに決めてはいけないんですよね。
美白※や毛穴の黒ずみのケアはコツコツと続けていかなければならないし、
トラブルがないなら最低3ヵ月は信じて続けてみようと思います!
美白※=メラニンの生成を抑え・シミそばかすをふせぐケアのこと。
こちらの記事も合わせてどうぞ。